大相撲11月場所(九州場所)を楽しもう1

大相撲・九州場所

毎年11月の第二週(2回目)の日曜日~第四週(4回目)の日曜までの15日間、福岡市博多区にある福岡国際センターで開かれる大相撲十一月場所。普段九州場所とよく呼ばれていますが、入り口の表記が九州場所となったのは昨年(2018年)からです。※それまでは大相撲十一月場所表記でした。そんな九州場所の楽しみかたをいくつか挙げていけたらと思います。

2017年の国際センター入り口

九州場所を含め、大相撲は年々、様々なサービスが追加されており、ただ相撲を見るだけではない楽しみ方が各所に準備されています。初めての観戦の方や久々の観戦の方は、各種サービスを事前に把握されてより楽しい相撲日和を過ごしていただけたらと思う次第です。

■ ①入り口とお土産屋、キッチンカーについて

入り口は、溜席(タマリ席)とマス・椅子席とで分かれています。日によっては団体用の入り口がマス・椅子席の隣に準備されることもあります。

再入場は基本的にマス・椅子席の隣(向かって右手に準備されます。

力士の入場は幕下以下の徒歩・電車バスで来場する方は溜席入り口を使用。関取で車で来場する方はキッチンカースペースの入り口を開放して入場します。

そのため、キッチンカースペースのフェンス際にはずらっとカメラを持ったファンたちがお目当ての関取の入り待ちを行っています。(九州場所は他の場所と違い力士も同じ入り口から入場するため、写真に収めたい方にとってはとても良い場所と言えそうです)

お土産スペースは国技館ほどたくさんは無く、上記のように入り口に2か所、その他弁当販売と梅ヶ枝餅の販売、相撲協会が販売するお土産スペース程度しかございません。14時以降はこの付近、とてもごっちゃがえします。

キッチンカーでは焼き立てのピザなどもあります。奥はアベマブース(ステッカー配布)

キッチンカーについては2018年より導入されたもので、おそらく2019年以降も継続されるものと思われますが、前述のお土産コーナーやお弁当を販売している喜久家さんと競合してしまうのでいい折り合いがついてくれたらなぁと個人的には思っています。

■ ②2階ロビー(記念撮影用小物&フォトフレーム)

入場すると左右に2階へ上がる階段があり、それらを上ると向かって右手は下記の記念撮影用の小物、左手にフォトフレームが準備してあります。

2019年以降も同様の場所で実施されるかは不明ですがおそらく内容に多少の変更はあっても実施されるものと思います。記念撮影用の小物は懸賞幕(永谷園)と優勝表彰式の際一部で有名なマカロン、そして土俵入り気分の写真が撮影できる(うまくフレームに入れられれば)背景が準備されていました。

フォトフレームはスタッフさんに撮影いただいたのち、お手持ちのスマートフォンなどでQRコードを読み取って写真をダウンロードするスタイルですので、QRコードって何??って方は事前に使用できるよう準備されていた方がよいかと思います。

■ ③楽しみ方1 力士の入り待ち

①の入り口説明でお伝えしたように、九州場所において、力士は基本的にお客様と同じ入り口を利用しています。ですので、入り口付近で待っていればお目当ての力士を写真に収めることが可能です。とはいえ、売店などもあるため一定のスペースは警備員によって立ち止まらないよう注意が行われたりしますので、他のお客様などの邪魔にならないよう節度を持って撮影に臨んでいただけたらと思います。

豊山関の入り待ち

■ ④楽しみ方2 裏方さん探し

九州場所は国技館などと比べてとてもコンパクトであるため、関係者が結構お客様に混じってウロウロされていることも多く見受けられます。時々行司姿をしていない為に警備員に止められているところを目撃してしまうかもしれません(笑)

また、知っている方は知っている話になりますが、場内アナウンスは行司さんが交代で行っております。そのため御贔屓の行司さんがアナウンスしている姿に注目するなどちょっとツウな楽しみ方ができるのも本場所の楽しみ方かもしれません(これは九州場所に限りませんね)

この写真は西のマス席(向正面寄り)から土俵を写した写真です。九州場所独特なのは、花道に赤いカーペットが敷かれていることです。また、この写真の右手側を見るとマイクのある席が写っています。これがアナウンス席です。そう、こんなところにあるのです(国技館だと西側溜席後ろですが、九州場所は向正面側に席があります)写真を拡大するとこんな感じです。。。

はい、おそらく十両格行司の木村吉二郎さんが場内アナウンスをされているところですね。

あまり溜席を見たことがない方は、え!?座布団の下開くの??と驚かれるかもしれませんね。。

はい、靴と手荷物を収納できるようになっています。

溜席座布団下の収納

※深さは無いので、ハイカットの靴など高さがある靴は入りませんのでご注意ください。

■ ⑤楽しみ方 朝から見に行く

これも九州場所に限った話ではないですし、おすすめって話でも無いのですが…

相撲は大体8:30ごろから何かしら行われています(初日や十三日目~千秋楽は少し遅めのスタート)そのため、9時ごろから見始めるとなんと弓取り式までで7時間も滞在することになります。

しかし、土俵上の行司さんの装束の変化(足袋や裾の長さ、飾りの違いなどなど)や会場のライティングの違い(幕内格行司が土俵に上がると明るくなります)を見ることができますし、なによりこれからの若い力士を見ることができます。幕内力士の取組も熱いですが、幕下以下の取組でもおお!っと唸るような取組みがスパンスパンと流れていきます。そう、人数が多いので、進行も早いのです。

今はアベマTVのおかげで現地に居なくても、序ノ口力士から取組を見ることができるのですが、やはり現地で声を掛けながら見守るのもよいかと思います。

また、朝から行くとお土産屋もまだ開いていないため、開店後楽々購入も可能ですし、梅ヶ枝餅も焼きたてを購入することが可能です(笑)また、毎日13時~と15時~の先着でポスターカレンダーのプレゼントが行われているので、30分前ぐらいから正面エントランス(階段付近)から並び始めるのもよいかと思います。

■ ⑥2019年限定 大相撲展を見てから国際センターに向かう

2019年は別エントリーも行っておりますが、徒歩10分圏内にある福岡県立美術館で大相撲展を行っております(月曜休館)有料ですが、いろいろと相撲にまつわるものが展示されていますので、それらをじっくり堪能したのち、力士を生で見るのもよいかと思います。

大相撲展に関してはこちらのエントリーも参照ください。

大相撲展 福岡

◆最後に…よく聞かれることについて

九州場所に関してよく聞かれることなど含めた注意点です。

まず…置き引きに注意!!!!

これ地元で恥ずかしい話なのですが、置き引きがどうしても発生しています。席を確保の意味も含めて手荷物を置いて行かれる方がいらっしゃいますが、貴重品は必ず持ち歩いてください。

・飲食物は持ち込めるかどうか…特にチェックなどがあるわけでもなく、持ち込みは行えます。が、持ち込みしたごみはできるだけ持ち帰るようにしましょう。

ひよの山ステッカー

・何をもっていけばよい?…タオル・ハンカチなど汗をぬぐうもの、扇子(16時以降は暑くなります)、席が遠い場合双眼鏡・オペラグラス程度。マス席でもスペースはあまり広くないので手荷物が多いと収集つかなくなります。溜席の場合荷物が多いと本当に後悔するので必要最低限で…(本場所なので力士からサインもらおうとか考えなくてよいです…)。あと溜席に座られる方は、ひよの山ステッカーが溜席への入場許可証の様なものになります。服の生地によってはすぐ剥がれてしまうので、何かしらステッカーを貼れるものなど準備していてもよいかと思います。(私はカードホルダーをぶら下げていってます)

・溜席のチケットに『溜会』のスタンプが押してあるのだけれど… 福岡溜会会員席のチケットです。営利目的でなくまた業として行われていない場合は譲り受けることは可能なチケットなのですが…会員さんから譲り受けた方が転売してしまったりした場合、元々の会員さんの会員権はく奪(収めた会費は没収)となりますので絶対に行わないでくださいね、都合が悪くなり行けなくなった場合は必ず、会員さんに返却してください。※維持員席も同じです。なお、溜会のチケットの場合、チケットもぎり後、案内係が溜会の案内人となり、いったん溜会控室に通されます。そこで手荷物や上着、履物を預けることができます。館内は溜会のスリッパで移動することになります。また、溜会の会員へは満員御礼の日に大入袋がでますので、手荷物などを引き取る際に合わせて大入袋もいただけます。縁起ものです。たまに勘違いして、大入袋の列に並んでしまう方がいらっしゃいますが、チケットに『溜会』のスタンプが押されていない方は、いただけませんのでご注意ください。

・座布団は投げてもいいの?…だめです。九州場所のマス席は元々投げられないように座布団が連結されています。しかし、稀に溜席の座布団を投げようとする人もいますし、私が見た中では、トイレからトイレットペーパーを持ち出し、投げている酔っ払いもいました。刑事事件扱いになりますので、絶対に行わないでください。テレビなどでも投げている光景を目にしているため、そうするものだと思われがちですが、あれはルール違反ですので絶対にまねしないようにお願いします。そもそも、座布団を投げ入れるのは、勝った力士を称えて、お金を渡すために自分とわかるように名入りの羽織を投げ入れていた風習を模したものです。それが、現在の懸賞金に移り変わっているのですから、勝ち力士を称えるために座布団を投げ入れたい方は、ぜひ法人を立ち上げ、懸賞をかけていただけるとありがたいと思います。なお、現在懸賞をかけるとなると15日前日かける必要がありますので、

1本あたり7万円(税込み)×15日=1,050,000円

105万円準備できれば…と思わせつつ、懸賞幕の作成もいりますからもう少々かかるものとお考え下さい。 

・取組中は席を移動しないでと言われるけれどずっと取組中じゃない?…そうですね。基本的には行司の軍配が返って(正面に軍配を構える)から勝負がつくまでは席を横切ったり立ち上がったりしない方が良いです。力士もお客様もみななんか気になってしまいます。

とりあえず今日はこの辺で…前夜祭や土俵祭りについてはまたの機会に

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました